Archive for 4月, 2009

The Rabadas Cinema Clube Vol. 5 – 最高だよ!

映画をメインテーマに、音楽・アートパフォーマンスを通して現代ブラジル文化をより広く日本の人たちに知ってもらおう!体感してもらおう!楽しんでもらおう!と、ブラジル人と日本人ブラジルフリークの同志が集まり、2008年に始まった企画 – The Rabadas Cinema Clube – ハバダス・シネマ・クラブ。2009年度初のイベント(通算5回目)The Rabadas Cinema Clube Vol.5は先週日曜日(4月12日)に開催、無事終了しました。

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イベント幕開けは、新進気鋭のハバダス最年少メンバーArthur Vitalのヴォーカルとギターによるアコースティック・ライブ。お馴染みのサンバ・カンサォンに加え、切なく甘い詩をやわらかなメロディーで包んだオリジナル曲をなんとも艶っぽく歌いあげ、弱冠19歳とは信じ難い貫録で、その光る才能を披露。さらに、彼の相棒歌い手であり、同じくハバダス・メンバーでもあるSabrina Hellmeisterのパワフルなヴォーカルも加わり、若いエネルギー溢れるステージを楽しませてくれました。

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音楽ライブの後は、Que Bom!(キボン)さんの美味しいブラジリアン・ビュッフェとブラジリアン・ドリンク・バーでの休憩を挟み、いよいよ映画へ。今回はフィクション2編とドキュメンタリー1編。

1作目はカヴィ・ボルジス監督の「Engano/間違い電話」。ブラジルの大都市リオデジャネイロで一本の間違い電話が繋いだ一人の男と一人の女。出会いと別れ、すれ違い。ハラハラドキドキ二人の行方を見守りながら迎えたラストシーンに… 「あぁぁっ…!」と言う淡いため息が一斉に会場に響いたちょっぴり切ない、でもなんだか心あたたまる一編でした。

2作目は「Tarantino’s Mind/タランティーノズ マインド」。現代ブラジル映画界の大御所俳優セウトン・メーロと今や世界的に有名になった歌手セウ・ジョルジが出演。見所は、タランティーノ映画について、マニアックかつ緻密でシリアスな議論が展開される合間にブラジル的「ぼけツッコミ」がたくさん散りばめられているところ。アップテンポで緊張感ある会話の流れにセウ・ジョルジがその張りつめた空気をほぐすべく思わぬ「ぼけ」を放つたび、笑わずにはいられなかった人も多かったはず。会場が何度も笑い声に沸いた楽しい作品でした。

そして3作目は「Jaqueirão do Zeca / ZECAクラブ – サンバの生まれる場所」。かの有名なZeca Pagodinhoの数々のヒット曲がどのようにして生まれてきたのかが撮影されたドキュメンタリー。Zeca宅の庭に何ダースものビールが運び込まれ、バーベキュー用の巨大な魚や肉の塊、大量の食糧が豪快に準備されるところから映画は始まり、続々と音楽家仲間たちが訪れビール片手にホーダ・ヂ・サンバが繰り広げられ、その調べに酔い、歌い、笑い、新しい音楽ができあがっていく瞬間に、スクリーンを通して自分も参加するという疑似体験ができてしまう「おいしい」作品でした。巨匠ジャメランが現れ歌う場面では、会場から思わず盛大な拍手が起こりました。時を超え、距離を超え、言葉を超え、ブラジル大衆文化を「体感」していただけたのではないでしょうか。

そして映画の後はDJタイム。日本人のイメージにある所謂「ブラジル音楽」とはまた少し違った新しいブラジル・モダン・ミュージックも披露していただきました。

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The Rabadas Cinema Clube今年度第一回目のイベントでしたが、私たちの予想を遥かに越えて多くの方々にご来場いただき、盛況に終えることができ、たくさんの心温まるご声援、感想をいただきました。お越しいただいた、そしてご協力くださった皆様に心から感謝いたします。

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4月 22, 2009 at 3:27 pm コメントをどうぞ

Tarantino’s Mind

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by Edweine Loureiro
翻訳:福嶋伸洋

『パルプ・フィクション』『レザボア・ドッグス』……90年代のクラシック、それとも第7芸術の革命? セウトン・メロとセウ・ジョルジが演じる人物たちのすばらしい会話(ジョン・トラヴォルタとサミュエル・L・ジャクソンのよく知られている対面を思い出させる)のなかで、機智あふれるやりとりと小刻みなカメラワークを通じて、クエンティン・タランティーノ――ポップカルチャーとファーストフード世代の真の偶像だ――の作品が、解体され、再構築され(さらにまた解体され!)る。

ここで要約したのは、リオの300mlの監督のすばらしい短篇「Tarantino’s Mind」のあらすじである。しかしこの概略は、タランティーノ自身の作品にも当てはまるものである。ブラジルの短篇がなしとげた偉業は、しかし、アメリカの映画監督の作品を分析したことだけではない。ダイアローグ、モンタージュ、全てが、よい映画の代名詞となった元レンタルビデオ店店員の迷宮的な脳みそから出てきたかのようだ。考えてみよう、誰が(クエンティン自身の他に)このようなディテールを見つけ出すほどのシネフィルでありうるだろうか、すなわち、ヴィンセント・ヴェガ(『パルプ』におけるトラヴォルタの役名)が『レザボア・ドッグス』の人物のなかの一人と兄弟だったり、ミア・ウォレス(同じく『パルプ』の)がユマ・サーマン演じる『Kill Bill vol.1&2』の人物と同一である、などという。これら全てのことからこう結論づけられるだろう、本当のところ、タランティーノの作品は……たった一つの映画なのである! イカれてる? そう、しかしだからこそ、天才なのだ。

300mlの監督たちに拍手を送りたい。タランティーノの奥義を、ダイナミックで知性あふれる作品によって詳細に分析することに成功したのだから。広告分野の仕事によって知られ、カンヌのそれのような国際映画祭において賞を受けている彼ら300mlは、映画分野における才能も証明してみせた。「Tarantino’s Mind」がリオ映画祭(2006)、ロサンジェルスとヴェネツィアの短篇映画祭で、さらにはニューヨークのノー・スポット映画祭で受賞したのは、理由のないことではない。

「Tarantino’s Mind」の成功に寄与しているもう一つの要因も忘れることはできない。セウトン・メロ、セウ・ジョルジという俳優陣の仕事である。とりわけ、エネルギーあふれるシネフィルをみごとに作り上げたメロの演技は、現在活動しているもっとも優れた俳優の一人と見なされる彼の才能に疑問の余地を残さない。

そして――タランティーノをインスパイアした――日本は、いつこの短篇を見るという幸福を味わうのか? 答えは簡単。次の4月12日。遠くまで行く必要はない、パーティをやるのは私たちなのだから。〝Rabadas Cinema Clube vol.5〟は「Tarantino’s Mind」にあなたを招待したい。来て、観て、楽しむだけだ。

次回のTHE RABADAS CINEMA CLUBEのイベントの情報は、こちら

4月 10, 2009 at 12:54 am コメントをどうぞ

Tadatomo Oshima DJ

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次回のTHE RABADAS CINEMA CLUBE にDJとして出演するTADATOMO OSHIMA氏のインタービューをどうぞ!

1.自分と自分の好きな音楽について教えてください。

インテリアデザインの会社「IDEE / イデー」のプレス(広報)兼IDEE Recordsを担当しています。ブラジル音楽を中心にDJ、CDの選曲・監修、ライターなどの活動を行う。また、USEN放送にてIDEE Reocrds Channel(D/H-46)を監修や、CD「IDEE life」、「IDEE ensemble」の選曲・監修などを行っています。

DJは、主に
*Terca http://www.terca.exblog.jp/
*Samba-Nova http://www.nrt.jp/blog/
を中心に活動。

好きな音楽は、ラテンやジャズ、フォークなども好きですが、一番好きな音楽だとやはりブラジル音楽です。ボサノヴァからジャズサンバ、MPB、サンバ、ソ ウル、ディスコに行って、ここ数年はブラジルのHIP-HOPばかり買ってます。でも最近は、またジャズサンバやボサノヴァを家で聴くが増えました。

2.いつ、どうしてブラジル音楽に興味を持つようになりましたか。

高校生の頃から無意識に聴いて気持ちの良い音楽だなと思っていましたが、興味を持つようになったのは大学生になって本格的にレコードを集めるようになってからです。サバービアの橋本さんの影響もありますが、素敵なジャケットデザインが多いのと、とにかく聴いて気持ち良い音楽だと思えたことからでしょうか。ちなみに最初に買ったレコードは、ナラレオンのエレンコ盤です。

3.自分にとって最も重要なブラジル音楽の作品3つ挙げてください。

Marcelo D2 / A PROCURA DA BATIDA PERFEITA (Sony Music 2003)
Beatchoro / Beatchoro (TRAMA 2006)
Joao Gilberto / Joao Gilberto (Polydor 1973)

4.最近どのブラジル音楽を聞いていますか?

HIP-HOPです。最近気になっているのは、ブラジルのRaggae (Samba Reggae)
5.RABADASのファンにオススメしたい作品はなんでしょうか?

Lino Crizz & Gueto Jam / Um, Dois, Tres… Som (Universal 2002)

6.今回DJとして参加してくださるとのことですが、どんなセットリストになりそうですか?

ブラジルのHIP-HOPを中心に、ソウルやサンバなど幅広く選曲したいと思います。

次回のTHE RABADAS CINEMA CLUBEのイベントの情報は、こちら

4月 7, 2009 at 9:31 pm コメントをどうぞ

Buraka Som Sistema in Japan

ゲットー・ファンク革命を先導するポルトガルの3人組。待望の初来日公演決定!!

ポルトガルからトンデモない奴らがやってきた!その名もブラカ・ソム・システマ!ポルトガルはリスボンを拠点に活動するプロデューサー3人からなるユニット、ブラカ・ソム・システマは、文化や生活の背景にあるドラムン・ベース、テクノ、ダブステップ、バイレファンキ等様々な音楽から影響を受け、アフリカのアンゴラから発生しアンゴラ系移民によってポルトガルに伝わった誰もが手足を虜にするファンキーでトライバルなダンス・ミュージック=クドゥルと、世界中で最もラフなバキバキ・アフリカンゲットー・ファンク・リディムのハイブリッドを成功させ、彼等独特のブチかましサウンドを完成。

シミアン・モバイル・ディスコからディプロ、M.I.A.、スウィッチ、カウント・アンド・シンデンなどの最先端アーティストを完全に虜にした。非西欧圏ダンス・サウンドが世界を席巻する今、イギリスのM.I.A.、アメリカのDiplo、ブラジルのボンヂ・ド・ホレに並び、ポルトガルはブラカ・ソム・システマで決定!

2008年、アルバムからの先行シングルでリミキサーにHot Chipが参加した「Kalemba (Wegue Wegue)」とM.I.A.が参加したキラー・シングル『Sound Of Kuduro Remix EP』をリリース、大きな話題に。そして09年、ついに待望のデビュー・アルバム『Black Diamond』を日本リリースし、初来日決定!クラブ・ミュージック最先端サウンド、アフリカ生まれのクドゥルの全貌が遂に明かされる!

また今回のゲストは岩盤ナイト初登場組がなんと3組!世界を股にかけ大活躍するターンテーブルの魔術師、DJKENTARO ft. KIMGYM(VJ)が東京のみ出演!またこちらも日本からワールドワイドに活躍の場を広げるVERBAL(m-flo/TERIYAKI BOYZ®)が岩盤ナイトに初出演し、東京/京都でフルサポート。そして岩盤ナイト・レギュラーDJの座をTAKAYUKI SERINOから引き継ぐのは期待の新星、!SOBE(GAN-BAN)。日々の岩盤店頭での接客業を礎に、岩盤ナイトに新しい音と新しい風を吹き込みます。以上、GAN-BAN NIGHT史上、初の非西欧圏ダンスミュージックをメインアクトに迎え、ゲストを含む出演者全員が岩盤ナイト初登場!というGAN-BAN NIGHTに新しい方向性を加えるエポックメイキングな2夜となる事をお約束します。

[TOKYO]
■date
09/04/10(fri) open/start 23:00

■venue
WAREHOUSE702

■acts
BURAKA SOM SISTEMA
djKENTARO ft. KIMGYM(VJ)
VERBAL (m-flo / TERIYAKI BOYZ®)
Mademoiselle Yulia
!SOBE (GAN-BAN)

■ticket
¥4,000-(前売り/ドリンク代別)
ぴあ : Pコード:315-414
ローソン : Lコード:77433
e+
岩盤
※一部携帯/PHS全機種/CATV接続電話/IP電話からは利用できません。

4月 7, 2009 at 12:14 pm コメントをどうぞ

すれ違う物語

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by Edweine Loureiro
訳:福嶋伸洋

すれ違いを経験したことのないひとがいるだろうか? さらには、生まれた土地を離れて生きていて、偶然にも同じ場所の出身者に出会ったとき、嬉しくならないひとがいるだろうか? 人生においてそのような偶然性にドラマやコメディが想を得てきたとすれば、映画においてもまた、このテーマは「ロスト・イン・トランスレーション」(2003)が象徴するようなものの素晴らしい作品を、〝第7芸術〟においても数多く生み出してきた。たとえばチャップリンの「街の灯」(1931)というような。

すれ違いのテーマは、カヴィ・ボルジス監督——去年開催された〝The Rabadas Cinema Clube〟でも公開された「Pretinho Babylon」の監督でもある——の短篇「間違い電話」において再び極めてブラジル的なトーンを持つに至っている。

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35mmを用い、アメリカの監督マイク・フィッギスの実験的映画「タイムコード」を思わせるスタイルで、”長回し”(パラレルに進む複数の物語を提示するために、ひとつの画面を同時進行するシーンに分割する手法)を取った「間違い電話」は、リオ•デ•ジャネイロの街路で起こる出会い(すれ違い)のストーリーを語っている。ガウーショ(リオ・グランヂ・ド・スル出身の男)マルセロが、オーディションに向かう途中で、遅刻しそうになる旨を電話で伝えようとする。しかし間違って、同じく面接へと向かっている——まさしく——別のガウーシャ(リオ・グランヂ・ド・スル出身の女)の番号にかけてしまうのである……。彼は直ちに、同じ土地の出身者に出会う可能性に熱狂する。しかし彼女は落ち着いていて、言うまでもなく、面接へと急いでいる。

才能豊かな、フェリペ・モナコ、ミラ・デーゼトという俳優人が確かな演技で短篇を支え、ブラジルには今後掘り出されてゆくべき俳優の素晴らしい新世代がいることを再確認させてくれる。さらには、両者の演技は、2008年のフェスティヴァルにおいて賞を受けている。モナコがブラジリアン・フィルム・フェスティヴァルの最優秀俳優賞の賞を得た一方で、ミラはカーボ・フリオ短篇映画祭で最優秀女優賞を獲得した。この短篇は、ブラジル中で、合計9つの賞を得た。そのひとつが、2008年のセルジッピの短篇映画祭の観客審査による最優秀35mm賞である。

様々な方面で評価を得たこの短篇は、まもなく日本の観衆へと届けられる。「間違い電話」は2009年の〝The Rabadas Cinema Clube〟のプログラムに入る。ぜひサイトをこまめにチェックしてほしい。

次回のTHE RABADAS CINEMA CLUBEのイベントの情報は、こちら

4月 1, 2009 at 4:35 am コメントをどうぞ


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ケータイサイト
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スケジュール

The Rabadas Cinema Clube Vol.6
会場: Que Bom
日時: 6月14日 (日)
インフォ



愛しき祖国、ブラジル!


Roberto Maxwell e Sabrina Hellmeisterの作品

製作::
The Rabadas Cultura Clube
trailerへ

Rabadas Zine

写真

10月5日
The Rabadas Cinema Clube Vol. 3


8月5日 第2 イベント
The Rabadas #2 - August, 05th



7月6日 ー デビューイベント

The Rabadas #1 - July, 06th

@渋谷
The Rabadas Photo Session #1

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