THE RABADAS CINEMA CLUBE VOL. 7

BANNER BOI BUMBA

ハバダス・シネマ・クラブVol.7のみどころは「Bumba-meu-boi(ブンバ・メウ・ボイ)」!

ブラジルでも北部特有のお祭りである「ブンバ・メウ・ボイ」。

イベントでは、日本人にも、北部以外出身のブラジル人にも、参加者全員に、このブラジル北部の最も注目に値する民族表現のひとつ「Bumba-meu-boi」を体験してもらいます!パフォーマンスに加え、恒例のショートフィルム3本の上映、そしてDJたちによるプログラミングで、今回も東京へブラジルの熱気を運んで来ます。 Bumba-meu-boiとは: 人間の儚さを語った物語・・・それがBumba-meu-boi(ブンバ・メウ・ボイ)。 このお祭りの起源には様々な国の要素が混ざり合っていると言われ、Boi(もしくはBoiに対する崇敬)に関してはブラジル北部の先住民文化が起源。※Boi(ボイ)ポルトガル語で「雄牛」の意。 その演技(パフォーマンス)の起源はイベリア半島。そしてブラジル各地で語られる「ひとりの男(奴隷)が身籠った妻のために自分の主人の牛を殺す」という伝説が物語の起源となっています。自分の一番のお気に入りの牛がいなくなったことで、主人は男を殺すことを命じます。主人が男を罰して殺してしまわないようにと、まじない師と祈祷師たちが呼ばれ、牛を生き返らせることに成功します。お祭りの一番の盛り上がりがこの「雄牛が生き返る」場面です。

ブラジルでも北部へ行かなければ本格的なものを見るのは難しいこのパフォーマンスを、今回、ブラジルはバイーア出身のマンデラ氏率いるCapoeira & BerimBaque TRIBO DA LUA(トリボ・ダ・ルーア)の皆さんに披露していただきます。トリボ・ダ・ルーアは日本国内で最もアフロブラジル文化普及に貢献しているグループのひとつ。カポエイリスタであり、ミュージシャンでもあるマンデラ氏秘伝の本格的アフロブラジル・サウンドとパフォーマンスをこの東京でお楽しみいただける、またとない機会です!

上映ショートフィルムは以下3作品

「マウロシャンプー : サッカー選手・美容師そして男」
監督:パウロ・エンヒーケ・フォンチネリ&レオナルド・クーニャ・リーマ

世界最弱小プロサッカーチームの座に輝いた光栄なるグループ「イビス」の最優秀(有名)選手であり、ステレオタイプのブラジル人優良選手の逆を行くと同時に、広く知られている「ブラジル人は決して諦めない」という精神を体現している「マウロシャンプー」を追ったドキュメンタリー。

「彼のハイヒール」
監督:ルイス・ヘネ・ゲーハ
トランスベスタイト、トランスジェンダーに対する露骨な偏見に光をあてた繊細な作品。家族によって埋葬準備をされるひとりのニューハーフの物語。親族が彼を「男性」として埋葬することを決めるまで、ニューハーフ仲間たちは亡き友人のアイデンティティーをめぐっての葛藤と戦う。ブラジルでは昨年のシネマ・フェスティバルで最も評価の高かった作品のひとつ。

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「死者達のミサ」
監督:ホベルト・マックスウェル
そして今回の映画ラインナップを締めくくるのは、テレビRede Brasilの番組Curta Criançaでも放送された、我らがホベルト・マックスウェル監督作品「死者達のミサ」。 ミナス・ジェライス州に伝わる民間伝承を基に作られた作品で、おばの言うことに耳を貸さず、古い見捨てられた教会を訪れることを決めた3人の少年少女の物語。教会の中で3人は人生で最も恐ろしい体験をすることになる。 作品は国内のテレビで放映されただけでなく、ブラジルそしてポルトガルのシネマ・フェスティバル等でも上映されています。

sp3.fotologs.net

音楽シーンを盛り上げてくれるのはDJ Braun、Antonio Yodobashi、そしてShinji。 MPBからファンキ・カリオカまで、各世代のブラジル音楽で楽しませてくれること間違いなし! 第7回ハバダス・シネマ・クラブは8月9日(日)、浅草のブラジルレストラン「Que Bom!」にて開催です。 みなさん、この機会をお見逃しなく!!!

shinji

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プログラム

“死者達のミサ”
(フィクション)
監督:ホベルト・マックスウェル
3人の子供たちが田舎町のある古い教会の謎を確かめに出かけるが… そこでは大衆の迷信が都会の不信仰に挑戦する。

“彼のハイヒール”
(フィクション)
監督: ルイス・ヘネ・ゲーハ
あるニューハーフの死化粧を仲間たちが行う。しかし、その姿を見た家族は息子を男性として埋葬することを決める。

“マウロシャンプー : サッカー選手・美容師そして男”
(ドキュメンタリー)
監督: パウロ・エンヒーケ・フォンチネリ&レオナルド・クーニャ・リーマ 世界ワースト・ワンのサッカーチーム。そしてチームの最も優秀な選手である美容師。優しい心と鋼のハサミを持つ「へぼエース」の信じがたい冒険の物語。

DJs
Braun (All Mix)
Antonio Yodobashi (The Rabadas)
伏黒新二 (Musica Loco Mundo/ Terça)

パフォーマンス
BUMBA-MEU-BOI (ブンバ・メウ・ボイ)
Capoeira & Berimbaque TRIBO DA LUA

日時
2009年8月9日(日曜日)
17時~23時

場所
Que Bom! Brazilian Restaurant
東京都台東区西浅草 2-15-13 B1F
電話番号:03-5826-1538

アクセス
東京メトロ銀座線 田原町駅下車出口3より徒歩7分
都営浅草線 浅草駅下車A1番出口より 徒歩10分
つくばエクスプレス 浅草駅下車A1番出口より 徒歩5分

入場料
¥2000 1ドリンク付き [フライヤー持参 ¥1500 1ドリンク付き]

7月 20, 2009 at 11:37 am コメントを残す

The Rabadas Cinama Clube第六回

夕方から盥をひっくり返したような大雨にみまわれたThe Rabadas Cinama Clube第六回開催当日。それにもかかわらず浅草Que Bom!まで足を運んでくださった沢山のみなさま、
本当にありがとうございました。BlogRabadas6-2

今回のハバダス・シネマクラブは通常のショートフィルム上映+写真展+フェスタ・ジュニーナ。そして上映作品のひとつ「巡礼写真家」にちなみ、ハバダスメンバー/アーティスト畠パメラによるインスタレーションにより、実際にブラジル北東部巡礼気分を味わっていただき、希望者には巡礼記念撮影を行っていただこうという企画も。

Zare Ferragi(ブラジル)、Alexandre Takahashi(ブラジル)とDaniel Silva(ポルトガル)の3名からなる写真家グループLentes Colectivasからは写真展示のみでなく、本人達によるスクリーンを用いたプレゼンテーションもあり、さらに、希望者には会場内インスタレーションとともに写真撮影をしてもらえるという贅沢なプログラム。

そして「キラー・ラザニア(アニメーション)」「七人の飼い主(フィクション)」「巡礼写真家(ドキュメンタリー)」の3本の映画上映後は今回のめだまののフェスタ・ジュニーナ(六月祭)。クアドリーリャで始まったCasamento Caipira(カザメント・カイピーラ:田舎風結婚式。聖アントニオは縁結びの聖人とされることから、ブラジルでは六月祭では昔の田舎風結婚式の再現をします。6月13日が聖アントニオの日)。田舎風、でも少々現代風恋愛ストーリー(笑)のハバダス版結婚式クアドリーリャの後は会場はFORROダンスパーティーに。踊って踊って踊って…久々に疲れるまでFORROを踊った方も多かったのではないでしょうか?! ブラジルのフェスタ・ジュニーナを初体験された日本人のお客様にも楽しんでいただけたのではと思います。

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皆様のご協力のおかげで、回を重ねるごとに盛り上がるハバダス・シネマクラブ。これからも色々な文化プログラムを企画していきます。

次回は8月9日(日)、またまた浅草Que Bom!にて開催予定。今回逃した方も次回はお見逃しなく!

THE RABADAS CINEMA CLUBE 第6回の写真がもっと見たい方はこちらをクリックしてください。

6月 22, 2009 at 1:13 am 1件のコメント

MUNDO POPULAR OZASHIKI LIVE

mp_ozashiki_02

2009年6月、神楽坂にある個性豊かな雑貨店・カフェ・ギャラリーが期間限定で世界の各国に変身します。
「散歩でめぐる一日世界旅行 in 神楽坂」参加企画

MUNDO POPULAR OZASHIKI LIVE BRASIL in 毘沙門天 (新宿区神楽坂5-36)
6月21日(日)13:30 open 14:00 start 入場料:1,500円(ドリンク別)

東京在住のブラジル人ミュージシャン
Sabrina Hellmeister と Arthur Vital を招き、
ボサジャパノヴァなbeakers f.j. と共に
現在を息づくブラジル音楽、または
憧憬を毘沙門天のお座敷に響かせます。

予約・問:大洋レコード http//taiyorecord.com 03-3235-8825

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English press release
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June ’09 at the centre of Tokyo, shops, cafes, galleries in Kagurazaka transform themselves into various countries from the world.
taiyo record presents ;
MUNDO POPULAR OZASHIKI LIVE in Bishamonten (5-36, Kagurazaka, Shinjuku-ku)
Sunday 21st June 13:30 open 14:00 start entrance : 1,500yen (wo/ drink)

Inviting Brasilian musicians living in Tokyo, Sabrina Hellmeister, Arthur Vital.
sharing stage with bossa-japa-nova band, Beakers folklorico japon.
breath of brasilian music up to now, and yearning to this marvelous music,
Show at the Ozashiki of Bishamon Temple.

reserve & ask : Taiyo record http://taiyorecord.com 03-3235- 8825

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5月 25, 2009 at 10:51 pm コメントを残す

ハバダスVol. 6の目玉はフェスタ・ジュニーナ(6月祭)

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第6回ハバダス・シネマクラブはいつも以上に充実したイベントになること間違いなし!映画あり、音楽あり、ブラジル料理も楽しめる場として話題になっているハバダスが活動範囲を広げ、写真展にも挑戦します。そして、今回はブラジルでカーニバルに次ぐ人気のお祭り、フェスタ・ジュニーナ(6月祭)を再現します。開催は6月14日、浅草ブラジル料理レストラン、Que Bom!にて。

フェスタ・ジュニーナ(6月祭)の起源はヨーロッパの世俗的なお祭りにありますが、ブラジルに渡った時はすでにキリスト教の影響があったといわれています。今日では、カトリックの三聖人:聖ジョアン、聖アントニオ、聖ピーターを祭る行事としてブラジルのほぼ全国で行われています。19世紀にフランスからブラジルに伝わったカドリーユ(ポルトガル語でクァドリーリャ)ダンスは、やがてフォホーという現地の伝統音楽に合わせて踊られるようになり、フェスタ・ジュニーナの大事な要素の一つとなりました。そして、このお祭りの頂点は、やはり参加者が演じる田舎風の結婚式なのです。今回は、リオ出身のへナータ・ボレリ先生が、クァドリーリャダンスを優しく、楽しく教えてくれます。是非、皆さんも田舎風の衣装で踊りながら、フェスタ・ジュニーナの雰囲気を存分に味わってください!

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ショートフィルムにおいては、セアラー州からジョー・ピメンテウ監督作品『巡礼旅写真家』をお届けします。ブラジル北東部の巡礼祭で、庶民のハレ姿を捉える写真家や絵画を通して亡き人を復活させる肖像画家の世界を映すドキュメンタリーです。

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他、『七人の飼い主』と『キラー・ラザニア』はいずれもサンパウロの若き監督たちによるフィクション映画。前者は夏目漱石の名作同様、ナレーターを努めるのは、猫。前世では作家だった猫が自分の飼い主だと信じる7人の人物像を描きます。後者は、冷蔵庫に放置され、突然変異を起こし、復讐心に満ち溢れたミュータントへと化すラザニアの物語なのです。こちらの作品にはスペシャルゲストとしてB級ホラー映画界で有名なコッフィン・ジョーが迎えられました。

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Zare Ferragi、Alexandre Takahashi(両者ブラジル出身)とDaniel Silva(ポルトガル出身)から成る写真グループ“Collective Lens”はハバダスをデビューの舞台に選び、多国籍の人々のポートレートを用いて被写体の間に存在する相違点と共通点を探る写真展を開きます。こちらはイベント前半を飾る写真展ですが、イベント終了まで展示されておりますので、ゆっくりとご鑑賞ください。そして、今回上映される『巡礼写真家』に着想を得て、イベント会場では、現代芸術家、畠パメラによるインスタレーションを背景に、参加者(希望者)の皆さんのポートレート撮影を行います。イベントのお土産として、ぜひご参加ください。

第六回のハバダス・シネマ・クラブは特にヴィジュアル面に重点が置かれていますが、もちろん、スクリーンや壁を飾るイメージに負けない素敵なDJ陣を迎えています。DJ Malandroは主にブラジリアン・ソウルを披露し、DJ Antonio Yodobashiは驚くようなレアな曲を網羅したレパートリーを聴かせてくれます。そして、DJ Pakimはフォホーやブラジル北東部の音楽で会場を沸かせてくれることでしょう。


ハバダス・シネマ・クラブ Vol. 6 (6月祭)

日時
2009年6月14日(日曜日)
17時〜23時まで

場所
Que Bom! Brazilian Restaurant
東京都台東区西浅草 2-15-13 B1F
電話番号:03-5826-1538

アクセス
東京メトロ銀座線 田原町駅下車出口3より徒歩7分
都営浅草線 浅草駅下車A1番出口より 徒歩10分
つくばエクスプレス 浅草駅下車A1番出口より 徒歩5分

入場料
¥2000 1ドリンク付き [フライヤー持参 ¥1500 1ドリンク付き]

プログラム
ショートフィルム
『巡礼写真家』
(ドキュメンタリー/20分/2007年)
監督 ジョー・ピメンテウ
ブラジル北東部の巡礼祭で、庶民のハレの姿を捉える写真家たち。彼らの世界を映すドキュメンタリー。

『七人の飼い主』

(フィクション/19分/2007年)
監督 ゼー・ムシーニョ;マルセロ・スポンベルグ
猫に生まれ変わった作家が自分の飼い主だと思い込む7人の人物像を描く。

『キラー・ラザニア』
(アニメーション/8分/2002年)
監督 アレ・マックハッド
冷蔵庫に放置されたラザニアが突然変異を起こし、復讐心に満ち溢れたミュータントへと化す。

DJs
Malandro
Antonio Yodobashi (The Rabadas)
Pakim

写真展

COLLECTIVE LENS [Daniel Silva, Zare Ferragi, Alexandre Takahashi]

インスタレーション
Pamela Hata

5月 20, 2009 at 9:03 pm コメントを残す

ウヂグルヂ Vol. 2

時代は70年代、「アンダーグラウンド」という言葉が流行ってた。南米にも陽気に潜むクリエーター達がいた。その彼らは「アンダーグラウンド」に一捻りをきかせ「ウチグルヂ」というブラジル風な表現が生み出された。今年、2009年も陰でウキウキにウヂグルヂなグルーヴに飲まれよう!

第二回目のウヂグルヂは5月15日(金)、最も宇宙に近い空間=エンジョイ・ハウスで開催されます。 ショートフィルム上映あり、DJあり、サラウ(詩等の音読)ありと盛りだくさんです。

今回はCinema8ito(シネマオイト)というグループとのコラボレーションにより、ウヂグルヂ Vol. 2で最先端を走るブラジルやスペインのビデオクリエーター達の作品を上映することになりました。

シネマオイトは98年に活動を開始して以来、自作品に留まらず、ブラジルやスペインのアーティストの作品を収集し、これまでの『上映会』の概念を覆した。インターネットやキャンバス、壁をスクリーンの代わりに使うなど、独立した形で国内外で上映会のキュレーションを行ってきた。

17時よりサラウを開きますが、自由参加となりますのでお好きな詩、歌詞、写真、イラストレーション、作曲等(自他問わず)をご用意の上、是非ご参加下さい。

プログラム
17:00-18:00 サラウ
18:00-18:20 映画上映 Ⅰ
18:20-18:40 DJ DpamJ
18:40-19:00 映画上映 Ⅱ
19:00-19:30 DJ Arthur Vital
19:30-20:00 DJ Rafael
20:00-20:30 DJ Ricardinho
20:30-21:00 DJ Grant (Abikyokan)
21:00-21:30 DJ Antonio Yodobashi (The Rabadas Cultura Clube)
21:30-22:00 DJ Roberto Maxwell (The Rabadas Cultura Clube)

開催時間:17時〜22時まで
開催場所:Enjoy! House
(TEL)03-5489-1591
無料!!!
JR山手線/東京メトロ日比谷線 恵比寿駅西口より徒歩5分
http://www2s.biglobe.ne.jp/dub/gogo/enjoy.html

上映作品

・ 『A OBRA』(工事)
監督:ソニア・バーシャ(Sonia Bacha )
Projeto Cinegraffiti プロジェクト・シネグラフェィティ

・『ÁRVORE E CHICLETE』(木にガム)
監督:ソニア・バーシャ(Sonia Bacha )
Projeto Cinegraffiti プロジェクト・シネグラフェィティ

・ 『BORBOLETAS NO ESTÔMAGO』(胃の中の蝶々)
監督:ビーア・ヴェーデー( biAh weRTHer)
Cine Desconstrução シネ・デスコントゥールサン

・『CINEMA DE JANELA』(窓から見える映画)
監督:ファブリシオ・ノローニャ( Fabrício Noronha)

・『CONSTELAÇÃO DE SONHOS』(一連の夢)
監督:ヒカルド・カンサード(Ricardo Cançado)

・『 EU ACHO QUE ESTOU PERDENDO VOCÊ』(君を失いそう…)
監督:ヴィトール・アーリ( Vitor Alli)

・『LÁ LONGE É INCERTO』(不確かな未来)
監督:ネーウトン・ペーレンス(Nelton Pellens)

・『OBSTÁCULOS PERENES』(消えない妨害)
監督: ビーア・ヴェーデー(biAh weRTHer)

・『O ÓLEO DA NOITE』(夜の油)
監督:エドゥアルド・エジート(Eduardo Egyto)

・『RELATO VERMELHO』(真っ赤な告白)
監督:ヒカルド・カンサード(Ricardo Cançado)

・『RELÓGIO』(時計)
監督:ヂルネイ・プラテス(Dirnei Prates)

・『REPRESENTA CORISCO』(ヘプレゼンタ・コリスコ)
監督:ヒカルド・カンサード(Ricardo Cançado)

・『SELF』(セルフ)
監督:ビーア・ヴェーデー( biAh weRTHer)

・『SUBJETIVO』(主観的)
監督:エラスモ・アルカントラ(Erasmo Alcantara)

・『VENTO』(風)
監督:アンドレー・アリエタ(André Arieta)

5月 10, 2009 at 11:03 pm コメントを残す

The Rabadas Cinema Clube Vol. 5 – 最高だよ!

映画をメインテーマに、音楽・アートパフォーマンスを通して現代ブラジル文化をより広く日本の人たちに知ってもらおう!体感してもらおう!楽しんでもらおう!と、ブラジル人と日本人ブラジルフリークの同志が集まり、2008年に始まった企画 – The Rabadas Cinema Clube – ハバダス・シネマ・クラブ。2009年度初のイベント(通算5回目)The Rabadas Cinema Clube Vol.5は先週日曜日(4月12日)に開催、無事終了しました。

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イベント幕開けは、新進気鋭のハバダス最年少メンバーArthur Vitalのヴォーカルとギターによるアコースティック・ライブ。お馴染みのサンバ・カンサォンに加え、切なく甘い詩をやわらかなメロディーで包んだオリジナル曲をなんとも艶っぽく歌いあげ、弱冠19歳とは信じ難い貫録で、その光る才能を披露。さらに、彼の相棒歌い手であり、同じくハバダス・メンバーでもあるSabrina Hellmeisterのパワフルなヴォーカルも加わり、若いエネルギー溢れるステージを楽しませてくれました。

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音楽ライブの後は、Que Bom!(キボン)さんの美味しいブラジリアン・ビュッフェとブラジリアン・ドリンク・バーでの休憩を挟み、いよいよ映画へ。今回はフィクション2編とドキュメンタリー1編。

1作目はカヴィ・ボルジス監督の「Engano/間違い電話」。ブラジルの大都市リオデジャネイロで一本の間違い電話が繋いだ一人の男と一人の女。出会いと別れ、すれ違い。ハラハラドキドキ二人の行方を見守りながら迎えたラストシーンに… 「あぁぁっ…!」と言う淡いため息が一斉に会場に響いたちょっぴり切ない、でもなんだか心あたたまる一編でした。

2作目は「Tarantino’s Mind/タランティーノズ マインド」。現代ブラジル映画界の大御所俳優セウトン・メーロと今や世界的に有名になった歌手セウ・ジョルジが出演。見所は、タランティーノ映画について、マニアックかつ緻密でシリアスな議論が展開される合間にブラジル的「ぼけツッコミ」がたくさん散りばめられているところ。アップテンポで緊張感ある会話の流れにセウ・ジョルジがその張りつめた空気をほぐすべく思わぬ「ぼけ」を放つたび、笑わずにはいられなかった人も多かったはず。会場が何度も笑い声に沸いた楽しい作品でした。

そして3作目は「Jaqueirão do Zeca / ZECAクラブ – サンバの生まれる場所」。かの有名なZeca Pagodinhoの数々のヒット曲がどのようにして生まれてきたのかが撮影されたドキュメンタリー。Zeca宅の庭に何ダースものビールが運び込まれ、バーベキュー用の巨大な魚や肉の塊、大量の食糧が豪快に準備されるところから映画は始まり、続々と音楽家仲間たちが訪れビール片手にホーダ・ヂ・サンバが繰り広げられ、その調べに酔い、歌い、笑い、新しい音楽ができあがっていく瞬間に、スクリーンを通して自分も参加するという疑似体験ができてしまう「おいしい」作品でした。巨匠ジャメランが現れ歌う場面では、会場から思わず盛大な拍手が起こりました。時を超え、距離を超え、言葉を超え、ブラジル大衆文化を「体感」していただけたのではないでしょうか。

そして映画の後はDJタイム。日本人のイメージにある所謂「ブラジル音楽」とはまた少し違った新しいブラジル・モダン・ミュージックも披露していただきました。

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The Rabadas Cinema Clube今年度第一回目のイベントでしたが、私たちの予想を遥かに越えて多くの方々にご来場いただき、盛況に終えることができ、たくさんの心温まるご声援、感想をいただきました。お越しいただいた、そしてご協力くださった皆様に心から感謝いたします。

4月 22, 2009 at 3:27 pm コメントを残す

Tarantino’s Mind

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by Edweine Loureiro
翻訳:福嶋伸洋

『パルプ・フィクション』『レザボア・ドッグス』……90年代のクラシック、それとも第7芸術の革命? セウトン・メロとセウ・ジョルジが演じる人物たちのすばらしい会話(ジョン・トラヴォルタとサミュエル・L・ジャクソンのよく知られている対面を思い出させる)のなかで、機智あふれるやりとりと小刻みなカメラワークを通じて、クエンティン・タランティーノ――ポップカルチャーとファーストフード世代の真の偶像だ――の作品が、解体され、再構築され(さらにまた解体され!)る。

ここで要約したのは、リオの300mlの監督のすばらしい短篇「Tarantino’s Mind」のあらすじである。しかしこの概略は、タランティーノ自身の作品にも当てはまるものである。ブラジルの短篇がなしとげた偉業は、しかし、アメリカの映画監督の作品を分析したことだけではない。ダイアローグ、モンタージュ、全てが、よい映画の代名詞となった元レンタルビデオ店店員の迷宮的な脳みそから出てきたかのようだ。考えてみよう、誰が(クエンティン自身の他に)このようなディテールを見つけ出すほどのシネフィルでありうるだろうか、すなわち、ヴィンセント・ヴェガ(『パルプ』におけるトラヴォルタの役名)が『レザボア・ドッグス』の人物のなかの一人と兄弟だったり、ミア・ウォレス(同じく『パルプ』の)がユマ・サーマン演じる『Kill Bill vol.1&2』の人物と同一である、などという。これら全てのことからこう結論づけられるだろう、本当のところ、タランティーノの作品は……たった一つの映画なのである! イカれてる? そう、しかしだからこそ、天才なのだ。

300mlの監督たちに拍手を送りたい。タランティーノの奥義を、ダイナミックで知性あふれる作品によって詳細に分析することに成功したのだから。広告分野の仕事によって知られ、カンヌのそれのような国際映画祭において賞を受けている彼ら300mlは、映画分野における才能も証明してみせた。「Tarantino’s Mind」がリオ映画祭(2006)、ロサンジェルスとヴェネツィアの短篇映画祭で、さらにはニューヨークのノー・スポット映画祭で受賞したのは、理由のないことではない。

「Tarantino’s Mind」の成功に寄与しているもう一つの要因も忘れることはできない。セウトン・メロ、セウ・ジョルジという俳優陣の仕事である。とりわけ、エネルギーあふれるシネフィルをみごとに作り上げたメロの演技は、現在活動しているもっとも優れた俳優の一人と見なされる彼の才能に疑問の余地を残さない。

そして――タランティーノをインスパイアした――日本は、いつこの短篇を見るという幸福を味わうのか? 答えは簡単。次の4月12日。遠くまで行く必要はない、パーティをやるのは私たちなのだから。〝Rabadas Cinema Clube vol.5〟は「Tarantino’s Mind」にあなたを招待したい。来て、観て、楽しむだけだ。

次回のTHE RABADAS CINEMA CLUBEのイベントの情報は、こちら

4月 10, 2009 at 12:54 am コメントを残す

Tadatomo Oshima DJ

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次回のTHE RABADAS CINEMA CLUBE にDJとして出演するTADATOMO OSHIMA氏のインタービューをどうぞ!

1.自分と自分の好きな音楽について教えてください。

インテリアデザインの会社「IDEE / イデー」のプレス(広報)兼IDEE Recordsを担当しています。ブラジル音楽を中心にDJ、CDの選曲・監修、ライターなどの活動を行う。また、USEN放送にてIDEE Reocrds Channel(D/H-46)を監修や、CD「IDEE life」、「IDEE ensemble」の選曲・監修などを行っています。

DJは、主に
*Terca http://www.terca.exblog.jp/
*Samba-Nova http://www.nrt.jp/blog/
を中心に活動。

好きな音楽は、ラテンやジャズ、フォークなども好きですが、一番好きな音楽だとやはりブラジル音楽です。ボサノヴァからジャズサンバ、MPB、サンバ、ソ ウル、ディスコに行って、ここ数年はブラジルのHIP-HOPばかり買ってます。でも最近は、またジャズサンバやボサノヴァを家で聴くが増えました。

2.いつ、どうしてブラジル音楽に興味を持つようになりましたか。

高校生の頃から無意識に聴いて気持ちの良い音楽だなと思っていましたが、興味を持つようになったのは大学生になって本格的にレコードを集めるようになってからです。サバービアの橋本さんの影響もありますが、素敵なジャケットデザインが多いのと、とにかく聴いて気持ち良い音楽だと思えたことからでしょうか。ちなみに最初に買ったレコードは、ナラレオンのエレンコ盤です。

3.自分にとって最も重要なブラジル音楽の作品3つ挙げてください。

Marcelo D2 / A PROCURA DA BATIDA PERFEITA (Sony Music 2003)
Beatchoro / Beatchoro (TRAMA 2006)
Joao Gilberto / Joao Gilberto (Polydor 1973)

4.最近どのブラジル音楽を聞いていますか?

HIP-HOPです。最近気になっているのは、ブラジルのRaggae (Samba Reggae)
5.RABADASのファンにオススメしたい作品はなんでしょうか?

Lino Crizz & Gueto Jam / Um, Dois, Tres… Som (Universal 2002)

6.今回DJとして参加してくださるとのことですが、どんなセットリストになりそうですか?

ブラジルのHIP-HOPを中心に、ソウルやサンバなど幅広く選曲したいと思います。

次回のTHE RABADAS CINEMA CLUBEのイベントの情報は、こちら

4月 7, 2009 at 9:31 pm コメントを残す

Buraka Som Sistema in Japan

ゲットー・ファンク革命を先導するポルトガルの3人組。待望の初来日公演決定!!

ポルトガルからトンデモない奴らがやってきた!その名もブラカ・ソム・システマ!ポルトガルはリスボンを拠点に活動するプロデューサー3人からなるユニット、ブラカ・ソム・システマは、文化や生活の背景にあるドラムン・ベース、テクノ、ダブステップ、バイレファンキ等様々な音楽から影響を受け、アフリカのアンゴラから発生しアンゴラ系移民によってポルトガルに伝わった誰もが手足を虜にするファンキーでトライバルなダンス・ミュージック=クドゥルと、世界中で最もラフなバキバキ・アフリカンゲットー・ファンク・リディムのハイブリッドを成功させ、彼等独特のブチかましサウンドを完成。

シミアン・モバイル・ディスコからディプロ、M.I.A.、スウィッチ、カウント・アンド・シンデンなどの最先端アーティストを完全に虜にした。非西欧圏ダンス・サウンドが世界を席巻する今、イギリスのM.I.A.、アメリカのDiplo、ブラジルのボンヂ・ド・ホレに並び、ポルトガルはブラカ・ソム・システマで決定!

2008年、アルバムからの先行シングルでリミキサーにHot Chipが参加した「Kalemba (Wegue Wegue)」とM.I.A.が参加したキラー・シングル『Sound Of Kuduro Remix EP』をリリース、大きな話題に。そして09年、ついに待望のデビュー・アルバム『Black Diamond』を日本リリースし、初来日決定!クラブ・ミュージック最先端サウンド、アフリカ生まれのクドゥルの全貌が遂に明かされる!

また今回のゲストは岩盤ナイト初登場組がなんと3組!世界を股にかけ大活躍するターンテーブルの魔術師、DJKENTARO ft. KIMGYM(VJ)が東京のみ出演!またこちらも日本からワールドワイドに活躍の場を広げるVERBAL(m-flo/TERIYAKI BOYZ®)が岩盤ナイトに初出演し、東京/京都でフルサポート。そして岩盤ナイト・レギュラーDJの座をTAKAYUKI SERINOから引き継ぐのは期待の新星、!SOBE(GAN-BAN)。日々の岩盤店頭での接客業を礎に、岩盤ナイトに新しい音と新しい風を吹き込みます。以上、GAN-BAN NIGHT史上、初の非西欧圏ダンスミュージックをメインアクトに迎え、ゲストを含む出演者全員が岩盤ナイト初登場!というGAN-BAN NIGHTに新しい方向性を加えるエポックメイキングな2夜となる事をお約束します。

[TOKYO]
■date
09/04/10(fri) open/start 23:00

■venue
WAREHOUSE702

■acts
BURAKA SOM SISTEMA
djKENTARO ft. KIMGYM(VJ)
VERBAL (m-flo / TERIYAKI BOYZ®)
Mademoiselle Yulia
!SOBE (GAN-BAN)

■ticket
¥4,000-(前売り/ドリンク代別)
ぴあ : Pコード:315-414
ローソン : Lコード:77433
e+
岩盤
※一部携帯/PHS全機種/CATV接続電話/IP電話からは利用できません。

4月 7, 2009 at 12:14 pm コメントを残す

すれ違う物語

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by Edweine Loureiro
訳:福嶋伸洋

すれ違いを経験したことのないひとがいるだろうか? さらには、生まれた土地を離れて生きていて、偶然にも同じ場所の出身者に出会ったとき、嬉しくならないひとがいるだろうか? 人生においてそのような偶然性にドラマやコメディが想を得てきたとすれば、映画においてもまた、このテーマは「ロスト・イン・トランスレーション」(2003)が象徴するようなものの素晴らしい作品を、〝第7芸術〟においても数多く生み出してきた。たとえばチャップリンの「街の灯」(1931)というような。

すれ違いのテーマは、カヴィ・ボルジス監督——去年開催された〝The Rabadas Cinema Clube〟でも公開された「Pretinho Babylon」の監督でもある——の短篇「間違い電話」において再び極めてブラジル的なトーンを持つに至っている。

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35mmを用い、アメリカの監督マイク・フィッギスの実験的映画「タイムコード」を思わせるスタイルで、”長回し”(パラレルに進む複数の物語を提示するために、ひとつの画面を同時進行するシーンに分割する手法)を取った「間違い電話」は、リオ•デ•ジャネイロの街路で起こる出会い(すれ違い)のストーリーを語っている。ガウーショ(リオ・グランヂ・ド・スル出身の男)マルセロが、オーディションに向かう途中で、遅刻しそうになる旨を電話で伝えようとする。しかし間違って、同じく面接へと向かっている——まさしく——別のガウーシャ(リオ・グランヂ・ド・スル出身の女)の番号にかけてしまうのである……。彼は直ちに、同じ土地の出身者に出会う可能性に熱狂する。しかし彼女は落ち着いていて、言うまでもなく、面接へと急いでいる。

才能豊かな、フェリペ・モナコ、ミラ・デーゼトという俳優人が確かな演技で短篇を支え、ブラジルには今後掘り出されてゆくべき俳優の素晴らしい新世代がいることを再確認させてくれる。さらには、両者の演技は、2008年のフェスティヴァルにおいて賞を受けている。モナコがブラジリアン・フィルム・フェスティヴァルの最優秀俳優賞の賞を得た一方で、ミラはカーボ・フリオ短篇映画祭で最優秀女優賞を獲得した。この短篇は、ブラジル中で、合計9つの賞を得た。そのひとつが、2008年のセルジッピの短篇映画祭の観客審査による最優秀35mm賞である。

様々な方面で評価を得たこの短篇は、まもなく日本の観衆へと届けられる。「間違い電話」は2009年の〝The Rabadas Cinema Clube〟のプログラムに入る。ぜひサイトをこまめにチェックしてほしい。

次回のTHE RABADAS CINEMA CLUBEのイベントの情報は、こちら

4月 1, 2009 at 4:35 am コメントを残す

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